クロスフィットとは

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クロスフィットと従来のジムトレーニングの違い

【クロスフィットは高強度】

 クロスフィットと従来のジムトレーニングには共通したメリットがいくつかある。しかし、両者の間で最も異なるのは“強度”であろう。

従来のジムトレーニングでは、ダンベルやバーベルを用いて一定の速度で上げたり下ろしたりするのが一般的なトレーニングであった。一方、クロスフィットはウェイトトレーニングに加えてウェイトリフティング(オリンピック競技で見られる重量挙げ)が行われる。しかも、これらは何度も何度も繰り返して行われ、できる限り速く終えなければならない。

このトレーニングには、筋力の他に爆発的パワー、スピード、筋持久力が要求される。これは非常に疲れるトレーニングだが、高強度トレーニングはより速く多くのカロリーを消費することが研究で示されている。

【ファンクショナル・ムーブメント】

 ファンクショナル・ムーブメントとは毎日の生活でのヒトの動きをまねた機能的な動きのことである。それは「床から物を持ち上げる」「立つ・座る」「押す・引く」などの動作を含む。これらは全身を機能的に協調して使わなければできないものだ。従来のジムトレーニングでは主に肘の曲げ伸ばしのような単関節運動が行われ、全身を連動させるトレーニングは少なかった。それに対してクロスフィットでは、常に全身を使った運動が行われる。特にジムナスティック(器械体操)では、身体のコントロールが必要となる。これにより、柔軟性、バランス、コーディネーション(複数の動作を効率よく統合する能力)が養われるのだ。

【ルーティーンがない】

 従来のジムトレーニングでは、週の中で日ごとに決まったトレーニングメニューがあり、それが数ヶ月繰り返されるのが一般的だ。この決まりきったメニューをルーティーンといい、これは成長の大敵ともいえる。筋肥大が目的であれば、この方法は効果的かもしれない。しかし、多くの人は結果の出ないトレーニングに飽きて止めてしまうだろう。多様性というのは、人生とトレーニングにおいてスパイスのようなものだ。より多様で創造的なトレーニングは、身体をより強くたくましくするだろう。クロスフィットでは毎日のメニューが異なっているため、飽きることはない。また、多様な刺激に身体が適応し、総合的に身体を成長させることができるのだ。

【クロスフィットの魅力】

 クロスフィットは運動経験の無い人からアスリートまで行うことができる。すべての人は同じメニューを行うが、それぞれの人で異なるのは“強度”だけだ。回数や重量などを調節するだけで誰でも行うことができるのだ。

クロスフィットは測定可能で比較しやすい結果を与えてくれる。そのため、自分自身の成長を客観的にとらえたり、他者と競争したりすることが容易である。競争は重要な要素であり、一人でトレーニングするより多くの成長をもたらしてくれるだろう。

クロスフィットを行う施設(“ボックス”という)には家族のような特別な雰囲気があり、同じトレーニングをする仲間をみんなが歓迎し応援してくれる。これがクロスフィットを始めた人を夢中にさせるのだ。

(執筆者:作山悠子)